現場で活躍できるプロフェッショナルな歯科衛生士になるためには、覚えなければいけない知識や身につけないといけない技術がたくさんあり、そのための授業は時間的にも内容にもハードです。それを乗り越え現場で活躍する先輩たちに歯科衛生士の仕事についてお話を伺いました。

高校時代、歯科医院でアルバイトをしたのをきっかけに、歯科衛生士という職業に興味を持ちました。そこで、一生ものである歯の大切さを知ったのと同時に、資格を取って長く続けられる仕事に就きたいと考え、歯科衛生士を目指すことに決めました。
　アポロは臨床の実習先がとても多く、一般の歯科医院や大学病院だけではなく、幼稚園、小学校などの学校施設、保健所や福祉施設なども経験できるのが大きな特徴です。実習で自分の適性を知ることができ、就職先を選択する上でとても役に立ちました。先生方の指導も丁寧で、いつも親身に声を掛けていただいたのが印象に残っています。
現在勤めている歯科医院は、小児歯科を専門としています。私は子ども達の定期健診やクリーニング、むし歯のチェックなどを行っていますが、子どもは警戒心が強いので、まず安心感を与え、不安な気持ちを和らげるように気をつけています。また、そばで付き添う保護者へも、信頼して任せていただけるよう施術内容をわかりやすく伝えるのも大切な仕事のひとつです。
　もともと子ども好きだったこともあり、毎日子ども達の笑顔に囲まれ、歯科衛生士になってよかったと働きながら実感しています。これからもより多くの知識を身につけ、頼りにされる歯科衛生士を目指したいと思います。

廣田さんの1日

9：30

出勤。掃除、事務処理など診療準備

10：00

午前の診療開始

12：30

お昼休み。スタッフ揃って一緒にお弁当を食べます

14：00

午後の診療開始

19：00

診療終了。掃除や片付けをして帰宅

アポロを卒業後、歯科の診療はもちろん、口腔ケアや外科的なことにも携わりたいと思い、総合病院の口腔外科へ就職しました。現在は先生のアシスタントやスケーリング（歯石除去）、他の病気で通院している患者様の口腔ケアが主な仕事ですが、口腔外科にはむし歯の治療だけでなく、様々な症状で来院される患者様がいるため、その都度適切な対応と判断力が必要とされます。病院内では頼りになる先輩がたくさんいるので、自分だけで判断できないときなどは先輩に助けていただきながら、とても貴重な体験をさせていただいています。また、入院されている方の往診などもあり、スケーリングを担当している患者様から「ありがとう」や「気持ち良かった」と言われるたびに達成感や自信に繋がっています。
　今振り返ってみると、アポロでは基礎的な授業の組み立てがしっかりしており、臨床実習も豊富にありました。試験や実習は大変でしたが、多くの経験が実際の現場で役立っていると実感しています。
　様々な患者様と関わりを持つ中で、さらに知識と技術を磨きたいと思うようになり、現在は口腔ケアの認定資格を取得するのが目標です。歯科衛生士には知識や技術を学ぶ楽しみ、活かせる喜びがあります。資格取得を目指して、一つずつ業務の質を向上し、スキルアップできるようにがんばっていきたいと思います。

関口さんの1日

9：00

外来開始

12：00

昼食休憩

13：00

病棟の往診やスケーリング、先生のアシスタント

17：20

外来受付終了。片付け

 

先生や歯科衛生士が集まっての勉強会もあり